花冠舞 [Flower Crown Dance]
韓国の代表的な宮中舞踊で、頭上に花冠を着けて衣装は優雅で美しく、タリョン調(打令;韓国民族音楽の一つ)に合わせて踊る、韓国固有の誇らしい踊りである。
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17:30開場 / 18:00開演
※神戸のみ16:30開場/17:00開演後援/駐日韓国大使館文化院/日韓協力委員会/日韓親善協会中央会/駐神戸大韓民国総領事館
韓国の美しい文化芸術と、韓民族の平和愛好精神を全世界の人々へ伝えるため1962年に創設されました。韓国の5千年という悠久なる歴史の中に流れる伝統芸術には、綿々と受け継がれてきた民族の魂と文化が息づき表れています。
リトルエンジェルス芸術団の公演は、世界のあらゆるメディアから魅惑的な公演として高く評価されており、特に<ニューヨーク・タイムズ>紙は「驚異的な芸術団」と絶賛を惜しまず、また旧ソ連の<プラウダ>紙からは、「芸術において最も崇高な、人間の価値と美しさを実現し、世界的平和使節として活躍した崇高な芸術性を持つ公演団」という賛辞を贈られました。
韓国の代表的な宮中舞踊で、頭上に花冠を着けて衣装は優雅で美しく、タリョン調(打令;韓国民族音楽の一つ)に合わせて踊る、韓国固有の誇らしい踊りである。
アジア大陸の東北部に位置する韓国の冬は退屈だ。それだけに従来より韓国の若者たちは霞立つ野原から吹いてくる、春風の誘惑を振り払うのは難しい。桔梗を採りに行くと言って家を抜け出した少女と、薪を取りに行くと言ってしおり戸を出てきた少年の出会いをコミカルに描く。
昔から儒生たちが水墨画を描き即興詩を詠み、親しい友人に心づけの印として贈った扇子、天女たちが片時も手放さない神秘的な扇子、そして巫女らが神霊を呼ぶ魔法の扇。リトルエンジェルスの扇の舞はそれらとは違い、可愛い花のつぼみのように舞台で咲いて美しい花畑を創り出し、行く先々を花の香りで満たしながら感動を与え、韓民族がどれほど平和を愛する民族であるかを世界へ伝えている。
家門の血統を継承していく事が、何よりも大切な子としての道理と考えてきた韓国では、早婚の風習が広く盛んに行われてきた。しかし、今では子供の新郎と年齢が満ちた新婦の早婚風習は見られなくなり、今日ではそのような風習を舞台上にコミカルに再現しながら皆一緒に笑う余裕もできた。加えて、現在ではめったに見ることのできない、輿に乗ってお嫁にいく婚礼の行列は、一編の風俗図としても新しい興味をそそる。
中国の正史である東夷列伝には、韓国の先祖が紀元前より白色を好み、白い服をよく着ていたという記録が残されている。外国の歴史に記録されているほど白を好んできた韓民族は、涼やかな風が吹き始める夏の早晩、暗闇の中に咲く白い夕顔の花を見て喜びを感じ、詩情へと繋ぐ。伽耶琴(カヤグム)の独奏で繰り広げられる「花のお祭り」は、夕顔の清楚な 詩情が群舞として昇華された作品だ。
東西を問わず人形を素材とした踊りは数えきれないほど多い。韓国でも「操り人形芝居」という人形劇は、民衆の娯楽として昔から継承されてきた。だが、可愛く作られた人形よりも更に愛らしいリトルエンジェルスの天使たちが人形に扮して茶目っ気たっぷりに踊ると、その可愛らしさは言葉に表せないほど。世界のどこへ行っても、特に熟年のご夫婦から愛されているプログラムだ。
お月様は大地で万物を生み、お日様は万物を育てると信じてきた人々は、太古より太鼓を鳴らしながら月と太陽に願いを祈ってきた。太鼓のリズムが徐々に高まりながら激しさが絶頂となる時、皆が一心一意となりいつの間にか日々の苦悩を忘れさせる。リトルエンジェルスが世界の各所で喝采を受けるのも、優雅な扇の舞と共に、この吹きすさぶような太鼓の踊りが観る人の苦悩を忘れさせる迫力と魅力を備えているためと言えるだろう。
おそらく農繁期に「プンジャングッ(農民が楽器を演奏しながら豊年を祈願する文化現象)」から始まった、農楽における田植えをする人々の興を一層盛り上げるヨルトゥバル・サンモ回し(長い紐の着いた帽子を回して踊る妙技)と共に長鼓打ちが出てきて一人で踊ったものを、舞台上の作品にする際に群舞へと拡大したようである。活気溢れるリズム(チャンダン)と、鼓面の撥で打つ音と手で打つ音が入り混じる妙味は、観る人の興をさらに高めてくれる。
5000年の間伝えられてきた韓国の多くの民話の中で、春香伝ほど男女間の愛の貞節を強調した物語はない。物語の主人公である春香は固く貞節を守り、命を懸けてあらゆる試練を克服し、ついに愛するイ道令と再会の喜びを交わす。春香の伝説をリトルエンジェルスは、人形の踊りとして振付し、恋人たちの逢瀬をコミカルに演技する。
壬辰倭乱(文禄の役)の時、倭寇を防ぐために踊るようになったと由来されるカンガン・スウォルレは、朝鮮王朝時代の女性達の恨(ハン)を踊りに昇華させた作品だ。カンガン・スウォルレの群舞が見せる歌、踊り、衣装、そして舞台は隠喩的な抒情に溢れ、伝統的な韓国民族舞踊の最大の傑作である。
民衆芸能として継承・発展させてきた仮面の踊りは、韓民族の根底に生きている民衆エネルギーとユーモラスさが深く息づく貴重な遺産である。仮面の踊りは、華やかな舞台装置、絢爛な照明と相まって調和を成し、子供たちの純粋無垢な感性が躍動的な動きの中に息づいている作品だ。
リトルエンジェルスの農楽は全員が登場することで、民衆のエネルギーが一度に爆発したかのような迫力と痛快さを見せる。農楽、風物遊び、双小太鼓, 手鼓の踊りから長い紐の着いた帽子を回して踊るヨルトゥバル・サンモへと続く妙技の極致は、リトルエンジェルスの踊りの最後を飾るのに相応しい。
指揮者のピアノ伴奏に合わせて、団員たちが呼吸を一つに合わせる演奏形態で、リトルエンジェルスのもう一つのジャンル。主なレパートリーは韓国民謡および世界の民謡で、リトルエンジェルス特有の個性的な音色と魅力的な和音が際立つ。
カン・イェウン
ウ・ジウォン
ユン・スンヒョン
イ・ユンジ
ホ・イェウォン
クォン・ウンジ
パク・セジン
ペ・スンヨン
イ・スル
イ・ユジン
キム・ユンソ
ムン・ジス
イ・チェウン
チョ・アンジ
カン・ユジン
キム・スヒョン
アン・ヨヌ
ヤン・ソヨン
イ・ダビン
イ・ソンジュ
イ・ヘヨン
チン・ユンジュ
カン・ジョンヨン
キム・ジュンウォン
パク・チェヨン
キム・ジウ
イ・ユル
イ・セリン
イ・セミン
イ・へウォン
チャン・イェウォン
チョ・イヒョン
理事長
ジュリア・フンスク・ムーン
常務理事
野田浩司
団長
ジョン・イムスン
舞踊チーム長
ジョン・ウンスク
舞踊教師
ムン・ボヨン
指揮者
キム・ドンウク
公演企画チーム長
パク・ジョンウォン
公演企画課長
イ・ファヨン
プロダクションマネージャー
パク・ヘギョン
舞台監督
アン・ジュファン
音響監督
ユン・ジュンチョル
照明デザイナー
アン・ソヒョン
衣装監督
ソン・ヘスン
小道具監督
キム・ジョンフン
客員サンモ
ハン・ソクヒョン
写真家
ジョン・クァンジン